ダチョウって単純バカなのに奇跡的な力を持ってるんだ

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photo credit: Jeff S. PhotoArt via photopin cc

ダチョウはオーストラリアにいる、飛べない鳥で卵が無茶苦茶大きい。
倉井のイメージしかありませんでした。

また、大学の教授などの研究者の勝手なイメージは、
整然と並んだ壁一面の本の前で、
紙の資料に埋もれながら論文を書いている人物。

ところが本書では、そのどちらのイメージも
がらがらと崩れ落ち、目から鱗のダチョウの秘めたる可能性と、
どこまでも一途な、泥だらけになりながら奮闘する
一人の研究者の爆笑ネタが綴られていましたので、ご紹介します。


筆者は物心ついた頃から鳥とともに生活をしており、
ふとしたきっかけで、ダチョウに心を奪われて以来
暇さえあればダチョウ農園に通い、無理矢理?獣医
として認められます。

獣医になるだけでは物足りず、ダチョウを飼いたい
という目的を実現するために
研究テーマを模索し、日々ダチョウと格闘する
ムツゴロウさんのような人でした。

オススメポイントは、そのひたむきな愛情を注ぐ
筆者とかわいそうな研究室の大学生の苦労話や、
一つの成果を出すまでのサクセスストーリーとは
別のところにあると思います。

それは、いかにダチョウという生き物が
アホで無茶苦茶な生命力を持っているか。
という豆知識を得られる点。

エピソードのうちの一つをご紹介すると
普段は群れで生活するダチョウですが、一羽が走り出したら
他のダチョウは何も考えずについて行ってしまうんです。

そこに規則性やボスは存在しないで、ただみんなが走っているから
自分も走る。

行き止まりまでいったら、先頭集団は困ってたちどまり
今度は一番後ろからついてきたやつが
先頭になって走るって。。アホ過ぎです。

そのアホさを補ってあまりあるほどの、生命力。
その生命力を、ただダチョウと一緒にいたいからと言うことで
無理矢理仮説を立て、立証してしまう筆者。

この本の中ではダチョウのそんなアホさと、
異常なまでの生命力が全編にわたって紹介されており、
最後までおもしろく読み終えることができました。

電車の中で読んでいると、吹き出しそうになるくらい
真面目にやっているからこそ生まれる面白さを豊かな
表現力で書き綴られた良書でした。

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