怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 by 池谷裕二 – 英語をコミュニケーションの道具とするための本気のカタカナ英語

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今回ご紹介する本は、池谷裕二さんの「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」です。

アメリカの大統領選挙の終盤戦のニュースをテレビで見ていたときのこと。
トランプ氏に反対する、メキシコからの移民の方へのインタビューのVTRを見て、ぼくは衝撃を受けました。

というのもインタビューで話している英語が、自分の言いたい単語を並べているだけの無茶苦茶な英語だったんです。

「トランプが大統領になったら俺の仕事が奪われる!」「アメリカで生まれた娘はどうするんだ?」なんてことを言っていた、と記憶しています。

このとき「こんな英語でもアメリカで働けるんだ!」と衝撃を受けたわけです。

「日本人は英語ができない」と思っているのは間違いで、「アウトプットする場がないだけ」なんだと気づきました。

さらにそれを確信したのが、英語で交流をする場に参加した時です。
その場は日本人だけなのですが、英語しばりで交流仕様という集まりでした。

最初はきれいな文章を頭の中で作ろうとしていたのですが、自分の言いたいことを伝えるにはきれいな文章は必要がありませんでした。
今頭の中に入っている中学レベルの単語とボディランゲージだけで、十分英語でコミュニケーションは可能だと感じました。

大事なのは、自分が伝えたいトピックのキーになる単語と主語と時制。
いつだれがなにを、だけで自分の言いたいことの8割は相手に伝わります。

そしてその会でも触れられていたのですが、正しいカタカナ英語を使えば、外国人相手でも英語でコミュニケーションが可能であるということ。

その会に参加後、なにか良い書籍がないか調べて見つけたのが「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」です。
それではご紹介します。

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則 by 池谷裕二 – 英語をコミュニケーションの道具とするための本気のカタカナ英語

ジャングリッシュ

海外旅行に行ったときに自分がしゃべる英語が通じない!という経験をされた方も多いと思います。
もちろんぼくもその経験があります。

この理由は、日本人のしゃべる英語が、あまりにもネイティブの英語とかけ離れたように聞こえるから。

「フェアーイズザ、えーと、シェイクシャック、どっち?」

なんて話しかけられても、外国人はそもそも英語で話しかけられているということすら気づかないのです。
何言ってるか分からないけど、日本語でしゃべっているという風に思われてしまうそうです。

残念ながらそれくらい、日本人が習ってきた英語はコミュニケーションの道具として成り立たないものなんですね。

59の例文と13の法則

本書の2章から4章までは、日常会話でよく使う例文とそこに潜む英会話の法則が解説されています。

それぞれに書かれているカタカナ英語だけを音読したところ、妻に中国人がしゃべるような英語にしか聞こえないと笑われました。
(ということはジャングリッシュはこれ以上に伝わりにくいということですね。。)

講談社のWebサイトで聞くことのできる、日本人のカタカナ英語とネイティブの英語の音声を聞き比べながら、その英会話の法則を意識して自分も繰り返し発音してみると、だんだんバイリンガル風に聞こえてきます。

本書では例文を70回繰り返せとあるので、実際に70回数えられるように、「Easy Counter」というiPhoneアプリを使ってみました。

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効果的な勉強法は存在しない

最終章の理論編では、脳研究をされている池谷さんの視点から、英語の習得に関する考察がまとめられています。
そもそも発音を聞いたときの反応は、1歳の段階ですら違っているそうです。
いまさら「R」と「L」の違いを理解できても正確に聞き分け、発音しようというのが無理な話なのです。

世界の人口の50%がバイリンガルなのですが、彼らの脳は母国語しかしゃべらない人に比べて前頭葉が発達しており、日本の大多数を占める僕たち母国語しかしゃべらない人には、その脳回路がなく活動パターンがそもそも違うと言うことを受け入れなければなりません。

そんな人たちの取るべき勉強法は、効率的な試験に合格するための勉強ではなく、何度も何度も順不同に繰り返し勉強することにより定着させる方法しかありません。

その観点からも、外国人相手にアウトプットする環境を作ることは英会話を習得する最善策であると思います。

まとめ

バイリンガルとして英語を習得できる可能性があるのは9歳までなのに、13歳からABCを習いだして文法と単語の勉強しかしてこなかった日本人に、ネイティブがしゃべるようなウィットの効いた英会話をさせようと思ってもどだい無理な話です。

耳で聞き取ることができない(感じない)音を話そうとしても、難しいんだそうです。
先天性や小さい頃の病気で耳が不自由な人が、スラスラとしゃべることができない人がおられることからも、自分の中で腑に落ちました。
中学から学科試験としての英語にしか触れてこなかったので、ネイティブな発音をあきらめました。

オーストラリア訛り、ロシア訛り、ブラジル訛りの英語が受け入れられるように、日本語訛りのカタカナ英語もきっと外国人は受け入れてくれるはずです。
英語はコミュニケーションの道具なのですから。

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